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勝手にFAQ
一般線形分析(GLM)編
[Q 10]二元配置で交互作用の単純効果検定を含む検定の方法
[A v29以降]一般線形モデルの「EM平均」を開き,その中で「主効果の比較(O)」「単純な主効果の比較(S)」(←交互作用のこと)にチェックをいれ,信頼区間の調整(N)を「Bonferroni」などにして「続行」→もとの画面で「OK」

※シンタックスをいじる必要はなくなった。「信頼区間の調整」を「LSD(なし)」のままにせず必ず設定を変えること。
※v28にこの機能があるかどうかについては不明。
※主効果について多重比較を用いたいときは「その後の検定」で指定する。
[A v27まで]メニュー設定から「貼り付け」でコマンドシンタックスを作成して,以下のように編集して実行する
- GLM-一般線形モデル(または一般的な多因子−一変量)で「被験者間要因」(または固定因子)に独立変数(例えばA,Bとする)を設定し
- 主効果の下位検定:「オプション」の「平均値の表示」にaとbを入れて,「主効果の比較」にチェック
- 「信頼区間の調整」欄を「Bonferroni」にする(調整なしにすると名義水準が用いられないので不適切)
(ここではまだ「続行」ボタンは押さない)
- 交互作用の下位検定:「オプション」の「平均値の表示」にa*bを入れる
- 続行ボタン→他の必要な欄(従属変数など)も記入し「貼り付け」ボタンを押す
(OKボタンではない)
- 生成されたコマンドシンタックスを以下のように変更する(a,bは変数名)
- [変更前]
- /EMMEANS=TABLES(a)COMPARE ADJ(BONFERRONI)
- /EMMEANS=TABLES(b)COMPARE ADJ(BONFERRONI)
- /EMMEANS=TABLES(a*b)←←ここを編集
- [変更後]
- /EMMEANS=TABLES(a)COMPARE ADJ(BONFERRONI)
- /EMMEANS=TABLES(b)COMPARE ADJ(BONFERRONI)
- /EMMEANS=TABLES(a*b) COMPARE(a) ADJ(BONFERRONI)←←編集後
- /EMMEANS=TABLES(a*b) COMPARE(b) ADJ(BONFERRONI)←←編集後
- シンタックスの画面で「実行-すべて」で計算実行する
- 出力の「推定周辺平均」の「=1変量検定」表の「F値」が単純効果の一元配置のFを示す
- 「ペアごとの比較」表の「有意水準」欄で,水準間の対比較の有意水準が示される
※ここでの比較は「多重t検定」によるものなので,ADJ(BONFERRONI)などによって名義水準を設定することが望ましい
ただし7.5ではこのシンタックスには未対応のため設定するとエラーになってしまう(8.0以降では可能)
/CRITERIA = ALPHA( 欄に名義水準を入れれば,それ未満のものに*をつけてくれる
このシンタックスは単に指定したアルファ未満のものに*印をつけるだけの機能
※GLMでもUNIANOVAでも同じ
[Q]平均値の差の検定で効果量を表示したい
[A]
オプション−表示の「効果サイズの推定値」にチェックを入れると,表示される。
[Q]分散分析の欠損値の扱い
[A1]単純に欠損値をもつケースを分析から除外する。
「平均の比較-一元配置分散分析(ONEWAY)」でも同様。
(モデルを指定して変更した場合も,nの違いについて計算過程で考慮するだけで,欠損値を持つケースそのものは計算から除外されている)
[A2]一般線形分析(unianova)では,複数の従属変数を指定した場合,従属変数間の欠損値は「リストワイズ」で処理される。
つまりどの従属変数にも欠損値を持たないケースのみが計算対象となる。
平均の比較-一元配置分散分析(ONEWAY) ではオプションで欠損値処理方法の指定ができるが,一般線形分析では固定されているので注意が必要。
従属変数ごとに欠損値判断(ONEWAYの「分析ごとに除外」に該当)させたい場合は,従属変数ごと別々に計算する)
[Q]傾向分析の方法
[A]「対比」-「因子」で比較する因子を選び,「対比」を「多項式」に変更する
(反復推定の個人内要因はデフォルトで設定されている)
結果は,個人間では「対比結果(K行列)」,個人内は「被験者内対比の検定」欄に表示される
詳しくは下記参照
[Q] SPSS7.5の「一般的な多因子」は8.0以降では何に対応するのか?
[A] 「一変量」が該当する
(要するに一般線型モデルでは「一変量」が通常の分散分析および共分散分析,
「多変量」が多変量分散分析(MANOVA)及びその共分散分析版という分類になっている)
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