SPSS Win  勝手にFAQ 番外編:SPSSでは(たぶん)できないこと

心理統計で必要な大抵のものは揃っていますが,特殊なものは仕様上どうしてもできないものもあります.そういったものをまとめてみました(その後のバージョンアップで可能になったものがあるかもしれませんが).

2要因以上の分散分析の交互作用の効果について(分散分析と一緒に)Tukey法で多重比較する

さほど特殊ではなく,前々から要望があるのに,何故か実装されない....

相関係数の大きさの比較の検定

手計算でも十分できるからだろうか.エクセルのVBAマクロでよろしければどうぞ

因子分析で因子抽出方法と事前共通性推定の方法を自由に設定する

SPSSでは因子抽出方法と事前共通性推定の方法の対応は固定になっている.
たとえば主因子法=SMC,主成分分析=1.0.
詳しくはメニューから因子抽出画面の「方法」で右クリック
なおSASではmethod=とpriors=でそれぞれ別個に指定できる

因子分析で事前・事後共通性を代入した行列の固有値

SPSSでは相関行列の固有値が出力される.
一方SASでは事前・事後共通性を代入した行列の固有値が出力される.



ターゲット因子行列を指定して斜交プロクラステス回転

これも実装されていない(最近ではあまり使われない手法かもしれないし)
なおSASでは次のようにする
1)まずターゲットとなる因子分析を行う際にOUTSTAT=で結果を保存する
PROC FACTOR DATA=TMP OUTSTAT=TMP2 METHOD=P PRIORS=ONE N=3 ROTATE=PROMAX;
VAR V1-V15;
2)次にターゲット行列だけを残して保存(ここではデータセット名TGT)
DATA TGT;
SET TMP2;
IF _TYPE_^='PATTERN' THEN DELETE;
(↑因子パターンだけを残して余計な部分を削除)
プロクラステス回転:MYDATデータセットに回転したいデータ,TARGET=に上記で作成したTGTを指定し,ROTATE=PROCRUSTESを指定する.
PROC FACTOR DATA=MYDAT OUTSTAT=MYRESULT TARGET=TGT N=3 ROTATE=PROCRUSTES;
VAR V1-V15;
(MYRESULTは一致係数を求めるために結果出力するもの)
※もちろんデータセット名は任意

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